どんな勉強が必要?訪問美容を行うのに知っておきたい事

訪問美容は美容師免許を取得し、保健所に許可をとれば行うことができます。

でもだからといって訪問美容未経験の美容師さんが、いきなり寝たきりの高齢者のお宅に伺い髪を切るってかなり危険ハイリスクなことなんです。

何事も無ければ良いですが、もし何かあったら?「自分は美容師だから美容以外は何も知りません、ご家族に全てお任せします」って言いますか?

今回は「訪問美容のプロ」になるために勉強してほしい事をまとめてみました。

どんな勉強が必要

訪問美容では、通常の接客や技術に加え、高齢者や障害のある人がそれぞれ抱えている問題や、病気についての知識、安全で安楽な姿勢を保つための介助等の知識が必要になってきます。

目次

勉強しておきたいこと一覧

 

まずは勉強しておきたいこと一覧をまとめてみました。

全てを勉強しているといつになったら訪問美容を始められるのか分からない・・・ということになりますので初級・中級・上級に分けてあります。

初級(開業前に勉強しておこう)

杖歩行の介助

車椅子で移動する時の介助、操作方法

カウンセリング

安全管理

車椅子でのカット方法

美容師法
衛生管理
要介護・要支援レベルについて

高齢者とのコミュニケーション方法

感染症

施術しても良いときとだめな時

ベッド上でのカット方法

ベッド上でのシャンプー方法

開業届や税金等の届け出について

集客方法について

営業のしかた

中級(実際に仕事をやりながら学んでいこう)

体位変換

安楽の姿勢の保持

介護保険制度

施設について

高齢者の身体的特徴

帳簿の付け方

確定申告について

上級(さらに勉強したい)

ベッドから車椅子への移乗

認知症高齢者と介護方法

介護に関する職種・資格

高齢者の心理状態

病気についての医学的知識

 

どうやって勉強するの?

勉強方法は

①講習に参加したり資格を取る

②訪問美容事業所や介護施設等で働きながら学ぶ

③独学

がありますが、順番に説明していきますね。

①講習に参加したり資格を取る

講習についてはこちらのページで詳しく説明しています。

②訪問美容事業所や介護施設等で実際に働きながら学ぶ

事業所によりますが、パートやアルバイト、正社員、委託契約としての求人が多数あります。スタイリスト経験が1年~ 3年~ 5年以上などの規定がありますが、ブランクがあっても大丈夫です。

時給がなるべく高い事業所を選びたいところですが、ここは「経験や学ぶ」ことを最優先とし、研修制度などでしっかり教えてくれる事業所を選ぶと良いですね。

実際に仕事をしながら学べるので一番身に付きやすいです。私は地元の事業所で週1でサロンの休みの日に働かせてもらっていました。

③独学

自分で勉強する自信がある、または講習等を受けさらに勉強したいという方は色々な便利サイトがありますので、チェックしてみて下さい。

おすすめサイト(介護)

みんなの介護

移動や移乗方法などを動画で学べます。

WAM NET

介護・医療・福祉の最新情報、イベント・セミナー情報などがチェック出来ます。

おすすめサイト(訪問美容)

ホットペッパービューティアカデミー

営業方法について学べます。また動画での無料オンラインセミナーもおすすめです。

今から始める訪問美容

 

田村明彦の訪問理美容QA

JVPAの田村さんのYouTubeチャンネル。Q&Aなので質問が出来て、それに対しての解説をしてくれるのが良いですね。

まとめ

訪問美容の勉強には

①講習に参加したり資格を取る

②訪問美容事業所や介護施設等で働きながら学ぶ

③独学

の3つの方法があります。1つだけを選択される方もいれば、3つ全てを行っている方もいます。

私は3つ全てを行っていますが、まだまだ勉強不足だと自分では感じています。

経験を積み重ねて得られる知識もたくさんありますが、事前に勉強しておくということはプロとして必要不可欠です。

これから訪問美容を始めたいという方は、まずは勉強から始めてみましょう!