先日「整容介護コーディネーター」と「認知症ケア指導管理士」の試験を受けてきました。
「整容介護コーディネーター」と「認知症ケア指導管理士」って何?って方も多いと思うのでちょっとご紹介しますね。
まず、整容介護コーディネーターと認知症ケア指導管理士の資格取得はこんな人に向いています!
✔介護について独学で勉強したい方
✔介護業界の人にも分かりやすい資格を取りたい方
✔短期の講習を受けたけど忘れた。もう一度学びたい方
整容介護コーディネーターと認知症ケア指導管理士は民間資格で「財団法人職業技能振興会」が運営しています。どちらも独学で取得可能でテキスト1冊を購入し、きちんと勉強すれば取得できる資格です。
「介護職員初任者研修」を受けられた方はテキストと重複する部分がかなりあると思います。ただ、初任者研修よりもさらにテーマを絞ったものになるので、勉強しやすいと思います。
目次
整容介護コーディネーターってどんな資格?
医療・福祉現場での「きれいでいたい」という美容ニーズに応え、高齢者に美容を通して生きがいと精神的ケアを提供する為の役割が整容介護コーディネーターです。
受験者は介護士や看護師、美容関連職の方がプラス資格として取得することが多いようです。
どんなことを勉強するの?
- 高齢者福祉の現状と介護保険制度
- 整容・美容行為による心・脳・身体への影響
- 美容における心理的効果
- 美容における脳への効果
- 美容における身体的効果
- 高齢者・障害者のおしゃれ
- 高齢者・障害者の心理
- 高齢者・障害者の特性
- 移動介助
- 生活支援における身だしなみと整容
- 生活支援におけるヘアケア
- 生活支援におけるスキンケア
- 生活支援におけるネイルとハンドマッサージ
などです
資格の詳細
試験費用:7500円 テキスト代 2000円 合格者のみ認定登録料 2000円
合格率:50~60% 正解率 7割を基準とする
試験日:年2回 (7月・12月)
出題形式:60問 五肢択一 (マークシート方式)
試験会場:東京・大阪・札幌・仙台・名古屋・福岡・富山
更新:2年ごとに更新 更新手数料 5000円
新品価格 |
認知症ケア指導管理士ってどんな資格?
認知症ケア指導管理士は、認知症や認知症ケアを学び認知症の方やそのご家族に適切な認知症ケアを通じて、尊厳、安心を提供するための資格です。
初級と上級に分かれており、私が今回受験したのは初級です。(初級に合格し、医療や介護等の国家資格に準ずる資格を所持する人だけが上級を受験することが出来ます。)
受験者は介護施設・医療機関等で認知症ケアに携わる介護・医療従事者の方、ご家族の介護を考えている方、介護のお仕事を考えている方が多いようです。
どんなことを勉強するの?
- 認知症高齢者の現状
- 認知症と介護の問題
- 認知症高齢者の心理
- 認知症ケアの原則
- 認知症の人とのコミュニケーション
- 介護者のコミュニケーションスキル
- 認知症ケアの実践プロセス
- 緊急時の対応
- 認知症と間違われやすい状態
などです
資格の詳細
試験費用:7500円 テキスト代 2000円 合格者のみ認定登録料 2000円
合格率:50~60% 正解率 7割を基準とする
試験日:年2回 (7月・12月)
出題形式:60問 五肢択一 (マークシート方式)
試験会場:東京・大阪・札幌・仙台・名古屋・福岡・富山
更新:2年ごとに更新 更新手数料 5000円
新品価格 |
私がこの2つの資格を受験しようと思った理由
初めは「整容介護コーディネーター」という存在を知り、高齢者の美容に関する資格なので、どんな内容か見てみたい、勉強してみたいと思いテキストだけを購入しました。
テキストを読んでみると訪問美容に役立ちそうな内容が多く、どうせ勉強するなら試験を受けてみよう!と思い受験を決意しました。
手続きを進めていると、同じ日に認知症ケア指導管理士も受けることが出来ると知り、「認知症の方もこれから増えるはずだから学んでおいた方がいいよね」と一緒に受験を決意しました。
受験するまでの勉強時間と勉強法
私が受験を決意したのが応募期限の1日前、ぎりぎりでした。
試験までの期間は約1ヶ月半。45日で2科目の勉強をしなければいけません。認知症ケア指導管理士は解説DVDや受験対策講座がありましたが、値段が高いのと遠方なので購入&参加しませんでした。
どちらもテキスト1冊のみ。問題集はないし、webで調べても過去問等はのっていません。
勉強時間
勉強期間約45日(2科目)
勉強時間1日2時間程度 休日は3~4時間
私が行った勉強方法
①まず5回ずつ読む(途中からはアンダーラインを引きながらひたすら読む)
合間に出てくる確認問題は全部飛ばしてとにかく本文を読みます。
整容介護コーディネーターは内容量が多く、1冊読むのに3時間はかかります。認知症ケア指導管理士は確認問題が多いので、それを飛ばすとわりとスムーズに読めます。
②確認問題だけをひたすら解く
間違えていたら間違えた箇所の本文に戻り復習する、を繰り返し全問正解するまで解きます。(5回ずつ程度)
③テキストを3回ずつ読む
確認問題をやりこんだ後だとテキストの見方が少し変化します。3回程度繰り返し読みます。
ここまでやると多分受かるんじゃないかな~って気持ちになります。
実際の試験ってどんな感じ?
試験当日は認知症ケア指導管理士は午前中、整容介護コーディネーターは午後からというように、2つの試験を同じ会場で受験することが出来ます。
試験の形式は60問で五肢択一、マークシート形式です。試験時間は90分。
問題用紙と回答用紙は試験終了後に回収されるので、持ち帰ることは出来ません。
出題内容はテキストの「確認問題」と同じ問題がいくつもありましたので、ここは取りこぼさないようにしっかりやっておきましょう。
記述式ではないので、1語1句正確に覚えなくても何とかなります。ひっかけみたいな問題は出ませんので素直に覚えれば大丈夫です。
問題文は
「この中から正しい記述を1つ選びなさい」
「この中から正しい組み合わせを選びなさい」
「この中で誤っているものを1つ選びなさい」
「この中で正しい記述の数を答えなさい」
という感じなので問題文をよく読み、間違えないようにしましょう。
「正しい記述を1つ選びなさい」だとなんとなく解けるかもしれないけど、「正しい記述の数を答えなさい」の場合は5択の文章すべて理解していないと解けないので、ある程度の勉強は必要かと思います。
テストは90分間ですが、終わった人から帰宅することができます。
さいごに:試験を受けて変わったこと
試験合格のためにテキストを繰り返し読んだので、内容がきちんと理解でき、頭にたたき込むことが出来ました。
実際の仕事でも、お客様のこんな態度にどう接すれば良いのかなどの迷いが晴れ、自信を持って対処出来るようになりました。
2年ごとに更新が必要となりますが、私の場合は「しっかり勉強すること」が目的だったので更新する予定は今のところないです。
他の講習や資格についてはこちらでも紹介していますので興味のある方は見てみて下さい。