訪問美容で必要な持ち物リストとおすすめしたい道具/忘れ物対策

お客様のお宅に着いてからあっ、忘れ物した!どうしよう~!?とならないか、いつも心配になります。 忘れ物をしても対応できるものであれば良いですが、仕事にならないようなものだと大変です。

なので忘れ物を絶対にしないように持ち物リストを作りました。

実際にまだ訪問美容を行っていない人に向けても、道具を購入する際のポイントなどもまとめてみましたので参考にしていただければと思います。

持ち物リスト

目次

必要な道具リスト

カット

1.シザーズ
2.カットコーム
3.ダックカール
4.シザーケース
5.スプレイヤー
6.シャンプークロス
7.カットクロス 大きめ(2枚)、椅子に座った時に足まですっぽり包んでしまうぐらいのサイズ。ベッド上の方の場合はベッド用クロスの他、もう一枚クロスがあると便利です。お客様の移動の際は、クロスの裾を踏んで転ばないように短いクロス(シャンプークロスでも可)に付け替えます
8.ネックシャッター
9.鏡 2枚、お客様の正面に立てかけるタイプと見開きタイプの2種類
10.ドライヤー
11.タオル 10枚、何が起きるか分からないので多めに持っていきましょう
12.ブラシ類
13.延長コード 長さは5m程度あるものが良い。コンセント差込口は1、2個(多すぎると邪魔になったりします)
14.レジャーシート 2枚 大小1枚ずつ。お客様のお宅の床を汚しては大変です。施術場所には大きめのシートを、シャンプー時の給湯設備下には小さめのシートを使用します。
15.スリッパ 革製やビニール製の髪の毛が付きにくい素材を選び、静電気防止スプレーをつけておくと切った髪の毛が付きにくく便利です
16.シャンプー・トリートメント 小さい容器に入れていきます
17.バリカン
18.レザー
19.産毛トリマー
20.電池・バッテリー 産毛トリマーなどの予備の電池。バリカンのバッテリーも持って行きましょう
21.時計・タイマー

鏡の画像

鏡2種、立てかけるタイプと見開きタイプ。カバーは手作り(バッグのように肩からかけられるカバーがあると便利です)

ヘアカラー

1.カラー剤 1剤
2.カラー剤 2剤
3.グローブ
4.カップ
5.刷毛
6.マドラー
7.はかり
8.耳キャップ
9.リムーバー
10.保護クリーム
11.カラークロス
12.カラー用タオル 5枚~10枚
13.ラップ
14.前処理剤

パーマ

1.パーマ     1剤
2.パーマ     2剤
3.アプリケーター
4.中間処理剤
5.パーマ用コーム
6.ロッド
7.ゴム
8.耳キャップ
9.ペーパー
10.スティックピン
11.パーマ用クロス 5~10枚
12.パーマ用タオル
13.キャップ
14.前処理剤

その他

1.スタイリング剤
2.消毒用エタノール 小さいタッパーにコットンにしみこませた状態で持っていくと便利です。他、ミニサイズのスプレータイプのものも使いやすくておすすめです。
3.手洗い石けん
4.掃除機 なるべくコンパクトに持ち運べるもの。吸引力が強く、掃除が楽なもの。
5.ほうき・ちりとり ミニサイズで細かい毛も取れるもの
6.ゴミ袋
7.ローラー式粘着クリーナー
8.毛払いブラシ
9.ガムテープ 洋服についた髪の毛をとる時や、一時的にシートやホースを固定したい時など、持っていると何かと便利です。
10.領収書
11.おつり
12.筆記用具
13.カルテ
14.メイク道具・ネイル道具
15.絆創膏
16.マスク
17.ティッシュ

その他あると便利なもの

1.ボウルとかご 1個ずつ。ロッドや材料をまとめて入れられるかご、濡れたタオルを入れたりシャンプーホースの始末時に水をきるボウル
2.キャスター付きワゴン 道具を運んだり、施術中に作業台として使用します。
3.エプロン ポケットが多いものが便利。自分の服に髪の毛が付くのを防ぎ、施術が終われば丸めて持ち帰ります
4.クッション 車いすやベッド上での施術、シャンプー時など、お客様の体勢や高さなどを調整したいときにあると便利です
5.ワイヤーの入ったカットクロス 「少しだけ切りたい」「時間がない」という時に、あると便利です(見た目がいかにもホームカットというイメージなので、私は極力使用していませんが・・・)
6.ベビーパウダー カット後、お客様が汗をかくなどして毛を払いにくい時にパウダーをはたくとサラッと落ちます(特に夏場は汗によって、首回りに髪の毛がべったりとくっついて取れないことがよくあります)
7.シャワーキャップ お客様が前かがみの体勢でシャンプーをする時に使用します。お客様の顔にお湯や薬液がかからないようにガードします
8.静電気防止スプレー 冬は空気が乾燥し、掃除をしてもあちこちに毛がくっついてなかなか取れません。あらかじめスプレーをしておくと掃除が楽になります
9.移動式シャンプー台・椅子 シャンプー椅子に座ったまま施術~シャンプー~仕上げまで行うことが出来ます
10.養生シート&養生テープ 薄いビニールのシートとテープです。施術する際にレジャーシートを敷きますが、さらに上にビニールシートを敷き、2重にすることで掃除が楽で、シャンプー時の水濡れ対策も強化できます。1回ごとに使い捨て。
11.台車 駐車スペースから玄関まで距離がある場合に使用します。外用なので玄関の隅にたたんでおき、お部屋までは持って入りません。
ワゴンの画像

キャスター付きワゴン

シートの画像

大きめのレジャーシートの上にさらに養生シートでカバー&養生テープで固定

養生シートはペンキ塗り時などに使われる透明のシート。1回で使い捨て。

下のリンクのようなもの。自分で好きな長さに切って使用します。1.8m×2mずつにカットして使用すると約50回分使用出来ます(1回あたり20円ほど)

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道具を購入する際のポイント

以上が必要なものと、あると便利な道具になります。美容ディーラー・実店舗・WEBなど、道具類を購入するお店も種類もたくさんあって、どれを買えばいいか迷うかと思いますが、購入時のポイントは

①なるべくコンパクトに持ち運べること

②機能性(使いやすいか、お客様が快適に感じられるか)

③掃除がしやすいかどうか

④見た目や値段

の順番で選んでいくのが良いと思います。

なるべく安く道具を揃えたい!とか格好良いものを!という理由で選びがちになりますが、実際には使いにくくて結局買いなおし、ということも考えられます。

なるべくコンパクトに持ち運べること

訪問美容では、車の荷台からお客様の施術場所へと道具類を運ぶ際に、いかに少ない回数で持ち運べるかが重要になります。

施術場所がマンションだったりすると、この往復の運搬時間と準備だけで30分ほどかかってしまう場合もありますので、できるだけ2回程度で運べるようにまとめましょう。

なるべく道具をコンパクトにする為に、シャンプー類や消毒液などは小さい容器に移し替えて、大きな道具以外はワゴン1つに収まるのが理想です。

機能性(使いやすいか、お客様が快適に感じられるか)

美容師が使いやすいのはもちろんですが、お客様に負担をかけてしまうようなものだと考えものです。例えば
・移動式シャンプー台を買ったが、椅子と高さが合わない。
・組み立てに時間がかかる
・クロスの長さが短すぎるためにお客様のお洋服に毛が付く、または長すぎて移動の際に踏んで転んでしまう等
・キャスター付きワゴンやシャンプー台などキャスター付きのものを使用する場合は、外(駐車スペースから玄関内まで)とお客様のご自宅の中の両方でコロコロと移動してはいけません。外では「持ち上げて運ぶ」か「台車を使用して運ぶ」必要があるため、「運びやすい大きさ、形、重さ」であるかも考えて購入しましょう。

掃除がしやすいかどうか

さらに、掃除をいかに手早く綺麗に出来るかということも重要です。

空気が乾燥する時期は、静電気でくっついて細かい毛がなかなかとれず、掃除が大変です。自分ではきれいに掃除したつもりでも、まとわりついた毛が後から後から落ちてきて、本当に悩まされます。

なるべく静電気を寄せ付けず、毛を払いやすい素材のものを選んで購入されると良いでしょう。

掃除機は、低価格のものがたくさん売られていますが、少し高くても「軽くて小さく、吸引力が変わらないもの」が良いです。掃除機の吸引力が弱いと「掃除したはずなのに髪の毛がたくさん落ちている」ということが多発します。結局掃除が二度手間になったり、掃除が行き届かずにお客様に不快な思いをさせてしまう可能性があります。

私はダイソンのハンディクリーナーを使用していますが、大きなバッグに入り使いやすいので気に入っています。

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静電気防止スプレーも販売されていますが、これは毎回使っているとすぐに使い切ってしまい、けっこう面倒です。静電気防止スプレーは簡単に自分で作れます。

作り方は、リンスかトリートメントを水で薄めるだけ(100mlに対し5滴ほど)!界面活性剤が肌に付くのが気になるという方はグリセリンを水で薄めるだけでも出来ます(100mlに対し小さじ1)

自分の服やカットクロス等であればこれで対策出来ますね。

注意点は、床にかかってしまうと滑りやすくなり転倒の原因となりますので、床にはかからないように注意しましょう。

あと、防腐剤も入っていないので早めに使い切り、こまめに作るようにしましょう。

静電気防止スプレーの作り方については、こちらを参考にすると分かりやすいです。

静電気防止スプレーは手作り!アレンジも簡単

まとめ

訪問美容の持ち物で大切なことは

・運びやすい

・使いやすく、お客様に負担をかけない

・掃除しやすい

この3点を基本に購入を考えると作業効率がぐんと上がり、お客様からの印象も良くなり、リピート率が高まります。

持ち物がとても多くて大変ですが、ついうっかり忘れ物をしたせいで施術出来なくなってしまったり、お客様に負担をかけてしまうことも考えられますので、準備は万全にしましょう!

その他、訪問美容の開業資金についてはこちらでまとめてありますので、興味のある方はどうぞ!

訪問美容に必要な開業資金ってどのくらい?資金がなくても開業できる?

8 COMMENTS

熊谷千代子

こんにちは。
記事を読ませていただきとても参考になりました。
私は53才訪問美容の会社からお仕事をいただき最近委託に変更してもらっています(6年)。その他に介護の資格初任者研修を取り施設で介護の仕事もしています(3年)。
4月からは、個人のお宅を新規開拓しようと考えています。なかなか屋号や値段の設定など考えてはいるのですが、もっと良いのがあるかもと悩み悩み決めかねています。
チラシ等は、業者に頼んだのですか?それとも自作のチラシを作ったのですか?営業先はどの辺ですか?私は茨城県県西地域家から30分以内を営業に考えています。
色々とお聞きしたいのでお返事待ってます。宜しくお願い致します。

返信する
hana

熊谷様、投稿ありがとうございます。
熊谷様の訪問美容のお仕事のスキルや介護初任者研修、さらに介護の仕事までされているのでしたら、委託でなくとも充分一人でやっていけるものをお持ちだと思います。
素晴らしいスタートになりますね。
私は営業は静岡県清水区でやっておりますが、出張費を無料にし、車で15分以内に絞って営業しています。

チラシは私も最初にすごく悩み大変だったので、知人のDTPデザイナーに依頼して、サイトで訪問理美容師向けのチラシを制作・販売してもらっています。
ここのサイトでも以前紹介していたのですが、商品ページを手違いで消してしまいなかなか復活出来ずにいますが、https://houmonbiyo.buyshop.jp/ こちらで注文できます。
デザインや文面、値段等「直したいところだけ」を伝えれば良いので簡単に作れます。

その他だとラクスルやチラシ作成アプリ等を使用すると安価で作成することが出来ますが、文面やレイアウトなどを1から考えるのはけっこう大変かと思います。その場合は上記のサイトをご参考になさって下さい。
その他業者でお願いすると4万円~が相場になると思います。

私も訪問理美容を始めた当時は、情報が少なく分からないことだらけで困ったし、かなり不安だったので他にもそういう方がいるのではないかと思い、このサイトを立ち上げました。訪問美容の合間にこのサイトをつくっている為、なかなか記事も増えず、まだ情報が少ないですが
ゆくゆくはみんなで情報を交換し合えるようなサイトを作りたいと思っています。

熊谷様のご質問、ご意見が私にとっても励みになりとても有り難いです。他にもご質問等ございましたら遠慮なくどうぞ。私で良ければできる限り答えさせて頂きます。どうぞ宜しくお願い致します。

hana

返信する
熊谷千代子

返信ありがとうございます。まずは税務署に行き個人事業の届けと青色申告の届けをしました。その後保健所に行き書類をもらってきましたが、出張業業務開始届をするのに衛生処置の方法の書類の書き方がわからなくて困っています。
このような書類は書きましたか?教えてください。宜しくお願い致します。

返信する
hana

熊谷様

そうなんですね!もうそんな段階まできているのですね。
私の市では訪問美容については特に保健所の許可はいらなかったので、何もしていません。一応問い合わせてみましたが、「衛生管理に気をつけてください」と言われただけでした。

このサイトを立ち上げた時に全国の市のHPに目を通しましたが、地域によって本当にバラバラでおそらく書類も熊谷様の住む市特有のものである可能性があります。
保健所にお問い合わせ頂くのが一番かと思います。お力になれず申し訳ありません。

Hana

返信する
熊谷千代子

ありがとうございます。
色々とまた調べてみたいと思います。
それから車ですが、仕事のロゴ 名前 連絡先などを書いたものを掲げて走っていますか?何も無くても大丈夫ですか?
今は、自家用車で廻っています。会社に近い人は会社のロゴが入った車を使っています。
あとカット4,000円で行っているようですが、シャンプーや顔反り等は込みですか?それとも別ですか?
今は、会社から個人宅へのお仕事の依頼は3,500円➕出張費1,000円もらっていてシャンプーは無しで顔反りは込みです。
何かお客様にお得な事をした方が良いでしょうか?何かされていますか?

hana

熊谷様

車にはロゴマークなどは特に必要ないかと思います。
以前は私も訪問美容事業所に登録していましたが、比較的大きな事業所でしたが車は各自、個人のものを使用しロゴ等も入れていませんでした。宣伝効果を狙いたい場合はロゴ入りでも良いかもしれませんね。
ただ、地域によっては「訪問美容(事業内容)と事業所名、名前の入った社員証のようなものを首から下げて掲げることを推奨しているところがあります。私も最低限、名札は付けておいたほうが良いと思っています。

カットはシャンプー込みでやっています。
顔そりは口まわりのうぶ毛数本程度でしたらサービスで電気シェーバーでさっと剃ることはありますが、広範囲で綺麗にしたい場合は有料にしています。
値段やサービス等は熊谷様のこれからのビジョンによってだと思います。
何を売りにしたいのか、具体的にどんな方を対象に営業していきたいのか。

例えばカットを売りにしていきたいのであれば、なるべく人数をこなさないといけないし、単価も少しでも上げたい。
1件あたりの滞在時間もなるべく短くしたいので、合間にさっと出来るものをサービスとして考えられてはいかがでしょうか。
例えば移動式シャンプー台を導入し、パーマやカラーにも力を入れたいのであれば、単価がその分上がりお客様との時間も増やせるので複数のサービスが考えられるかもしれません。

私の場合はパーマやカラーも一緒にされる方が大半なので、放置時間に透明のネイルを塗ったりしています。透明なので除去する必要がなく、簡単に爪がピカピカになるのでお客様に好評頂いています。
あとは毎回ではないですが、定期的にお客様の写真をスマホで撮影しプリントして後日にお渡ししたりしています。
自宅からほとんど出ない方が多いので、人に写真を撮ってもらう機会がなかなかないんですよね。笑っている写真ってさらに貴重だったりします。
綺麗になった記録としてお渡ししていますが、ご家族にも大変喜ばれます。

熊谷様は介護施設での勤務もご経験されているとのことなので、通常の訪問理美容師よりもさらに行き届いた接客ができるのではないでしょうか。
そうであれば、そのことを最大の売りとして強気の価格設定でも可能かと思います。
色々迷われることも多いかと思いますが、今後、同業者が現れさらに安い金額設定できたとしても
熊谷様の「強み、売り」が確立されていれば存続していけるはずだと思います。
熊谷様のご活躍を心から応援しております。

hana

熊谷千代子

ありがとうございます。
頑張ります。考えてばかりいないで、まずは一歩進んでみようと思います。また、コメント宜しくお願い致します。

返信する
hana

はい、また何かありましたら出来る限り答えさせていただきます。
いつでもご質問ください。

hana

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