訪問美容で独立・開業したいと思ったらまずやること~開業届けまで

何かのきっかけで訪問美容をやってみたいと思った方。でも自分に向いているか分からない、どこまでやれるのか不安・・・など迷って最初の一歩が踏み出せない方も少なくないのではないでしょうか?

そんな方はまずはここでご紹介する6つのステップを行ってみましょう。あと戻り出来ない訳ではないので、出来ることから少しずつ歩んでいく。その過程でどんどん気持ちが固まっていけば良いと思います

開業したいと思ったらやること

まず調べること

ここのサイトに辿りついた方はもうこの1つ目のステップは行っていますね。最初は「まず調べる

では、何から調べる?

皆さんそれぞれ(どんなところで)(どんな人に)訪問美容を行いたいのか、なんとなくのビジョンを持ってこのサイトまでたどり着いたかと思います。
まずはその自分がやりたいと思うサービスが、美容師法や県や市の条例に当てはまっているかを調べてみましょう。

訪問・出張美容を行っても良い対象者は「病気・高齢・その他の理由により理美容室に行けない方
美容師法は、美容師免許を取得する時に学んだと思いますが、県条例を見たことがある方は少ないのではないでしょうか?

美容師法の確認

まずは美容師法を確認し、お客様となる対象者はどんな人か?再度おさらいしてみましょう。

都道府県の条例を確認

保健所に届け出が必要だったり、対象者についても地域によって若干違います。特に記載がない地域もあれば、届出や対象者について細かく定められている地域もあります。

助成金

助成金制度がある市町村もありますので、これは必ず見ておいたほうが良いです。ご自分の対象エリアの地域の公式ホームページで確認できます。

公式ホームページでは訪問美容に関して、どこに記載されているのかが分かりにくいですが、「福祉・衛生」のカテゴリーにあることが多いです

自分の訪問対象エリアが2つの県にまたがってしまう場合は、2つの県の条例を確認する必要があります。届出が必要であればそれもそれぞれの県で必要になります。

他業者と地域のリサーチ

  1. 自分の地域にどんな需要がありそうか?(どこで活動すると良さそうか?)
  2. 近隣で訪問美容サービスを行っている業者はどれぐらいいるのか
  3. 近隣のサロンの相場と訪問美容サービスの相場
  4. どんなことをアピールポイントとしているのか

検索して一番に出てくるのが比較的大手のグループで行っている訪問美容業者。次に出てくるのが美容室で行っている訪問美容サービスではないでしょうか?

それぞれにメリットと、デメリットを発見することができると思います。例えばメリットは「大手なので安心感がある、しっかりしていそう」「慣れていて、どんな時でも対応してもらえそう」「HPが充実している」「情報が多くて信頼できる」「損害保険に入っているところが安心感がある」

デメリットは「美容室で行っている訪問美容サービスなので、サロンの予約がない時や定休日にしか予約がとれない」「大手の会社でアルバイトやパートさんが多く、理美容師の技術や接客レベルに差がありそう」「○○地域は訪問するけど△△地域はサービス外になっている」「出張費が高い」などです。

これらから良いと思った点はなるべく真似し、悪いと思った点はそれをカバーできるようなやり方をつくり上げていけるのが理想です。

さらに自分の訪問地域には需要があるかどうかも重要です。
例えば、新興住宅エリアであれば「理美容室に行けない高齢者」はごくわずかでしょう。こういった地域では「育児などで出かけられないお母さん」の需要はあるかもしれません。
すぐ近くに理美容室が立ち並ぶ地域では、足が悪くても杖をついてなじみの理美容室に行くでしょうから、対象者は「自宅から一切出られないほどの身体の具合の悪い方」に限られてしまいます。

高齢者が多い地域
山間部などで理美容室が近くにない地域
車がないと不便な地域

こういった地域は需要が多く、営業もしやすくなります。

体験したり講習会に行ってみる

1つ目のステップでいろいろ調べた結果、知識は増えたけど不安も増えたことでしょう。次は実際に体験したり、講習会に行ってみることをおすすめします。「以前に経験したことがある」という方も、「自分で開業」という視点で行うと、また違った景色が見えてきますので、もう一度体験してみると良いと思います。

  • 地域のボランティア活動に参加する
  • 病院や施設、在宅の高齢者など、知り合いに無償で体験させてもらう
  • 訪問理美容師を派遣している事業所に登録、体験を申し込む(可能であれば週1日でも働かせてもらう)
  • 講習会などに参加してみる  等

私は6年間、訪問美容事業所で働かせてもらっていましたが「普段はサロン勤めで、勉強や経験のために月曜日の休日だけ働きに来ている」という理美容師さんが他にも何人も登録していました。

事業所で働いている方は育児などで現役を離れていた主婦の方が大半でしたので、「週1日しか働けない」という悪条件よりも「現役美容師」という肩書が重宝され、融通をきかせてくれることも多々ありました。

「訪問美容の開業のため」と言うと断られる可能性がありますが、あくまでも「勉強したい」「興味があって」と言えば雇ってくれる事業所があると思いますので、実際に働いてみるのもおすすめです。期間限定で雇ってもらい、開業準備と並行することも可能だと思います。

また、講習会に関しては

・訪問理美容向けの講習会
・介護者向けの講習会

が、色々な事業所で行われていますので、興味のある方は参加してみてはいかがでしょうか?

講習会についてはこちらでも紹介しています。

【訪問美容】資格取得や講習会について/資格・講習の種類と選び方

コンセプトを考える

  • 自分の強みは何か(自分のどんな部分で人が喜んでくれるのだろう、自分の得意なことは何だろう)
  • 自分はなぜ訪問美容をやりたいのか
  • 自分はどのようなサービスをしたいのか
  • 自分は1か月に何日働きたいのか、一日何時間、どれ位稼ぎたいのか
  • 価格設定
  • 集客(営業)方法はどうやる?
  • 最初に用意できる資金はいくら?
  • 訪問美容サービスの名前(屋号)を考える

自分のこれからのビジョンを紙に書き、気持ちの整理も含め記録していきます。これは想像が膨らみますね・・・何時間でも考えていられそうな、楽しい時間です。
ここで大切なのは「間違っていたり曖昧でもいいからとにかく書く」こと。間違っていれば後で軌道修正すれば良いのです。
「自分の設計図」を何十回でも修正し、微調整を行いながらつくりあげていくイメージです。

問題点を考える

次に、自分で考えたサービスは本当に実行可能なのかを考えます。

  • 不安に思っている事
  • 自分には出来ない、苦手ことは何か
  • 金銭面
  • 地域の環境は訪問理美容に適しているのか

小さなことから大きなことまでそれぞれ問題点を洗い出していきます。

問題点をどう解決するのかを考える

例えば私の場合、不安点は支えが必要など、一人で出来ない場面をどうするか」「介護の知識不足

訪問美容事業所で働いていた時は数人で訪問し、ベッド上や頭の支えが必要なお客様はスタッフ同士で支え合いながら行います。
ベッドに寝たきりの身体が硬くなってしまっている方を支えながらカットすることは1人では難しく、他にもじっとしていられないお客様をおさえていないと出来ない時もあります。
そういった場面ではどうすれば良いのだろう?

お客様の体調管理も重要です。具合が悪いといったことだけではなく、突然暴れだしたり、怒りだしたりということもあります。
施設の場合は、お客様の健康状態はすべて施設で管理されています。具合が良くなければカットの予約はキャンセルになりますし、看護師さんも居ますので何かあった時はスタッフや看護師さんにお伺いします。
しかし、在宅サービスだと助けてくれるスタッフもいないし看護師さんもいません。責任は重大です。それをどう対策をとれば良いのだろう?

その問題解決方法は

  • ご家族や介護者様に立ち会ってもらう(お手伝いをお願いする)
  • 無理をせず、体調に変化があればキャンセル・中止する
  • 最低限の知識は身に付ける、その後も講習会に参加したり独学で勉強する。ゆくゆくは介護の資格を取得する。

ということでした。他にも問題点を探し1つずつ解決方法を考えていきます。
もしすぐに解決方法が見つからなくても、自分はこれから何をするべきかが見えてきます。

届出に行く

保健所への届け出

気持ちが固まれば次は健所への届け出です。

保健所への届け出は自治体によって様々です。地域によって、届け出が不要だったり消毒器具を一式見せにいかないといけなかったりと、それぞれ規定が違いますので確認する必要があります。

私の住む自治体(静岡市)のHPでは、訪問美容についての記載は特にありませんでした。だからといって届出はいらないんだ!と自己判断するのは危険だと思い、念のために保健所に問い合わせをしてみましたが、「訪問美容に関しては特に届出は必要ありません。ただ、衛生管理に関しては各自しっかりと行って下さい」とのことでした。

税務署への届け出

保健所の許可が下りれば次は税務署への届け出です。税務署に行き開業届青色申告の届け出を出します。これは難しそうに感じますが、特別な知識は必要ないです。私が行った時は税務署の方がほとんど記入してくれました。私は住所と名前ぐらいしか書いてないような気がします。

(時間がない、または税務署が遠くて行けない方は書類作成をwebで無料作成することが可能です。詳しく知りたい方は下のfreee(フリー)リンクをクリック)

【会計ソフトfreee(フリー)】

一定の収入がある方は3月15日までに確定申告が必要になります。

副業として始める方・・・(年)20万円以上
専業で始める方・・・(年)38万円以上(経費を引いて)

主婦の方は、旦那さんの扶養の範囲内に収めて働くことも可能です。(健康保険組合によって異なるので確認が必要です)

訪問美容は、個人間でのやりとりなので大きな額でなければ黙っていればばれないと思っている方もいるかもしれません。しかし、万が一ばれたときに税金や保険料がさかのぼって徴収され、延滞金も課せられます。

今年は収入は少ないかもしれないし(38万円以下)難しそうだし・・・と迷う方もいらっしゃるかもしれませんが、これはやっておいたほうが良いです。

青色申告をしている場合は赤字を3年間繰り越すことができます
つまり、初年度は材料費などが多くかかり、それに対しお客さんがまだ少ないために収入が少なく、赤字になってしまった場合でも、その赤字を3年繰り越せるので、2年後、3年後に黒字になった時に初年度の赤字のぶんは控除されます。

税務手続きをきちんと行うためにも、これから発生する売り上げや経費の領収書などはしっかり保管しておきましょう。(7年間の保管義務があります)

また、帳簿付けが必要になりますが、これは納める税金がなかったとしても必要です。
これも最近は便利なクラウドサービスがありますので、そんなに難しくはないと思います。

おすすめなのがfreee(フリー)での確定申告。月額980円~で青色申告手続きができます。メールやチャットでのサポートがあり、分からない事があれば聞きながら作成することが出来て安心です。

スマホでも確定申告書類が作成出来ますので、家にPCが無いという方でも大丈夫です。

他にも「開業届や青色申告承認申請書」などの開業手続きに必要な書類も無料で一括作成出来ます。

また、事業用クレジットカード(年会費無料)も作成出来るなど、開業準備に必要なツールが揃っていて便利です。

詳しくは下のリンクをクリック

最後に:とりあえず一歩一歩進んでみよう

「訪問美容を始めたい」と思っても、いろいろ考えすぎて前に進めないときは、とりあえず小さなことから進めていくといつの間にかかなり先に進んでいたりするものです。

経験があっても無くても、ブランクがあっても無くても、介護資格を持っていてもいなくても、誰もが最初は不安でいっぱいの状態でスタートします。

何が起こるか分からないから頭で考えててもきりがない。

それならば「とりあえず動いてみる」しかない。1歩でもいいから、できることからやってみましょう!

 

 

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